次の日、新しい先生が、中村の高校に来た。
名前は清水悠斗。
この人は、高校野球界ではとても有名らしく、異動した高校ではすぐに、甲子園に出場し、時によっては、甲子園優勝もしてしまったというすごい監督だった。
その日の放課後の部活中中村は、清水に尋ねた。｢こんな学校に来てしまって残念でしたね。｣
｢いっとくけど俺はこの高校に来たくて来たんだぞ？｣
｢えっ？監督、どういうことですか？｣
｢だから俺はこの高校に来たくて来たんだよ?｣ ｢どうしてですか?｣
｢それはなぁ…実は俺、甲子園予選の南高戦を見てたんだよ。そのときにおまえの活躍を見てな…おまえを…いやっ、この高校を甲子園に連れて行かしてやりたいと思ってな…校長に頼んだんだよ。｣
｢そうなんですか。僕、甲子園行きたいです?｣
｢分かった?そのかわり甲子園への道は厳しいぞ?｣
｢はい。がんばります?｣
中村たちは甲子園出場を夢見始めた…。
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