福島県南部へ僕はあえて一人で来た。
妻を巻き込みたくなかったから…。
しかし…
どうやって探すか…
役場へでも行って若者のいる家庭を片っ端から潰すか…
役場へつくとさっそく若者のいる家庭のリストを作ってもらい、とりあえず訪問してみることにした。
「ピンポーン」
「突然すみません、保険センターから来たものですが。息子さんいらっしゃいますか?」
「保険センター?何の用ですか?」
「あっ…その………。あ!成人病予防のリサーチをしていますのでご協力願います!」
「あぁなるほどね。ちょっとお待ちくださる?よしお〜!よしお〜!お客様だよ〜!」
さて…なんて話すか………。
すると当人が現れた。
「はいはい。どなた?」
「よしおくん。君宛に何か箱が届かなかったかな?重要なんだ。」
「ん〜?来てたけどいたずらだと思ったし開かないし。すてちゃったッスよ!」
「箱には何て書いてあったかな?」
「なんだったかなぁ…たしか中の指示に従えば助かるだろうとか…書いてあったっす」