その時
「おい。茜」
振り替えると慧だった。
「何?」
「ちょっと来いよ。」
呼び出された。
「今日帰り話があるから付き合ってくんないか?」
「暇だからいいよ。」
嬉しかった
小学校の時は
毎日一緒に帰ったりしたけど、中学に入ってからバラバラだったから
久々に帰れると思うと
とってもドキドキした。
放課後…
「茜。帰るぞ!」
「うん!!」
懐かしい道を歩いた…
気まずい時間が続いた…
「あのさ!…」
ハモってしまった…
私は顔を赤らめた…
「ごめん。あたしは後いいから…」
「ごめん。あっあのさ、俺、コクられたんだけど…どうしたらいいかな?」
私は一瞬、言葉を失った…「へ…へぇ〜そうなんだ…で…でどうするの?」
「OKするつもり…」
私は歩いていた足を止めた
「え…本当に?」
「うん。」
「だ…誰?」
「霧島」
私は凍りついた
「霧島って…霧…島…も…萌?」
「うん」
私は目の前が真っ暗になった
大親友の萌が
私の片思いの慧と
一緒になるなんて…
「そ…そうなんだ!だ…大丈夫じゃん!萌いい子だし!」
とっさに言ってしまった…
「やっぱり大丈夫だよな!ありがと!多分これからも相談するかも…」