小さな主人と殺人鬼

なえとる  2009-05-31投稿
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※前に投稿した「主人と奴隷の俺。」のタイトルを変更し内容を清書および追加したものです

「その死刑囚、買った。」

「あん?」
冷たい監獄の中、俺は鉄格子の向こう側にいる少女を睨みつけた

「ささっと出なさい。今日から私が主人よ」
勝ち誇った顔で少女は俺を見上げている

「なにバカな事いってんだよ」

21才

殺人鬼

死刑囚


この時から俺の第2の人生が始まった。
────
──

少し肌く寒く桜が咲いていた

殺人鬼で死刑囚な俺は刑務所の外にいる
ありえないだろ…夢か?こんなバカな話ない

「なに突っ立ってるの?」
ご機嫌が良さそうな黒い長髪の少女

「何で勝手に決めてるんだよお前はっ!俺は了承してないぞ」
俺は物になった覚えもどっかの漫画の世界にはいった覚えもない

「べつに後は死ぬだけの人生なんだし。私に感謝しなさいよ」

「死刑囚を買うなんて…なんぼ金を払えばそんなことできるんだ?それに俺になんの価値がある?それに俺は今すぐにでもお前を殺して逃げるかもしれない」
黒服を着た男に背中に固い物が押し付けられた
おいおいここは日本だぞ!?
「やれるもんならやってみなさいよ。詳しい話は後にしましょ。このままじゃ風邪ひいちゃう」
少女と俺は高そうな車に乗りこんだ。


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