朝陽にあの花が咲く時 3

さきざき ひろ  2009-05-31投稿
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そんな事があって、少し期待じみた気持ちで…
もしかしたら明日、彼女と話しが出来るかも知れない。なんて考えて、ちょっとウキウキしていた。
でも、そんな時って凄く時間が遅く進むんだね!
一日が100時間もある感じだった。

やっと仕事が終わって自分の部屋に戻り、いつも通りにご飯やお風呂…。
早く明日にならないかなって思い、早めにベッドに入ったけど…眠れない。

結局、いつもより遅くなってやっと眠りについた。でも、はっ!と気付いたらヤバイ!
寝過ごしていた。

慌てて身支度をして、また遅刻は出来なかったから走って駅まで行った。
なんとかいつもの電車に間に合って、気持ちが落ち着いてくるといつの間にか彼女を探していた。

まだ、いなかった。
何処の駅で乗ってくるのかわからなかったから、電車が停まる度にさりげなくドアの方を見ていた。

だけど、彼女は来なかったんだ。

そうか。今日は休みなんだ。平日休みって事はサービス業とか、ん?もしかして有給かな…なんていろいろ考えて。

仕方ないけど、明日会えるな!なんて勝手に思っていた。

だけど、次の日、その次の日、彼女は乗って来なかった。

あの時以来もう10日以上、電車に乗って来なかった。
会えないって、もう会えないんだなって思っていた。

また、今までの代わり映えのしない日々が続こうとしていた。

電車の中でまたうたた寝していた。
そろそろ着く頃、自然と目が醒める。

その日はいつもより人が少なかった。電車の中で反対側まで見渡す事が出来た。

寝起きで?

目の前に彼女がいた。



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