振り返ると直視出来ない程眩しい日々
逃げて行く物がこんなにも美しく感じる
私はどうなるんだろう
貴方が言葉をくれたらきっと泣いてしまう
顔を見たら笑えない
ずっと想い続けてやっと結ばれてあっさりと切り捨てられる
ただの虚しい女
私にはそんな言葉が似合う
次に交わされた約束は守られる事はない
この深い傷を上手に包む事が出来るだろうか
明日からの事を考えると頭がくらくらする
貴方は変わらない笑顔を見せるのだろうか
例え貴方と話し合いの場を持った所でまた傷付くだけかもしれない
改めて告げられる『さよなら』はいらない
だったら静かに熱を冷まそう
終わりは私から告げるつもりだったのに
結局は捨てられた形になった
上手に生きて行きたい
私は平気だと笑える人間になりたい
だからちゃんと言うんだ
指輪を貴方に渡し
『さよなら』を
涙は見せずに『ありがとう』を言って
最後まで良い子でいたい
我が儘は言えなかったから
最後までそうしていよう
寂しそうな顔もしないで
『ごめんね』も言わないで
決心が鈍って私が縋り付かない様に優しく突き放して
それが私からの最後の我が儘