ねぇ…大好きなのに。

春樹  2009-05-31投稿
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「なに?」

私は、また嬉しさを隠しながら電話にでた。

「お前のせいで、今日仕事遅刻した」

春樹が優しい声で言った。

「は?電話したじゃん」

私は少し笑いながら答えた。

「だから、今から遊ぼ」

春樹も少し笑っていた。

その頃春樹には彼女が居て、その彼女は妊娠していた。

「ヤダよ。春樹もう結婚するんでしょ?」

私も春樹に、逢いたかった。

その頃私にも彼氏が居た。

「じゃぁお前のせいで、俺が遅刻したんだから、ご飯食べるのに付き合え」

春樹も私と同じ気持ちなんだと思った。

「解った」

私はもう、逢いたい気持ちを抑えられなかった。

そして、私と春樹は久々に二人きりになった。

私はいつも、あまり春樹に深く関わらない様にしていた。

私と春樹には、必ず別れが来ると思っていた。

久々に逢った私と春樹は、お互い気持ちを抑えられなくなっていた。

だから、それから私と春樹は頻繁に、逢う様になった。

そして、私は初めて春樹に抱かれた。

私を抱いた後、春樹が

「まだ、やりたいだけだと思う?」

そう聞いてきた。

私も忘れていた。

【やりたいだけ?】

私が15歳の頃、春樹に言った言葉。

春樹の気持ちが、伝わってきた瞬間だった。

だから、私は優しい笑顔で首を振った。



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