─大好きだよ 大好き
僕の気持ちに気付いて
待ってるから
ずっと待ってるから…
学園祭で聞いたこの歌に、私は心奪われた。
「宮石くん、良かったよー!」
「さっすが、優也!良い曲じゃーん」
「まじ泣けるー。」
その歌を歌っていたのは、宮石優也くん。
宮石くんの作る歌は、とても純粋で透き通るような歌詞が魅力。
その歌詞と歌声に魅かれるように、みんなが立ち止まり、聞き入る。
学園祭では当たり前のようにライヴをやる。
顔は、そこまでかっこいい訳ではない。
でも、、、
その一瞬だけで恋に落ちてしまった。
それと同時に、私は恋に落ちる瞬間が一瞬だと言う事を、初めて知ったのだ。