真司
「どうぞ、桐原君」
達也
「は、はぁ」
生徒会室に入るとそこにはトロフィーやら写真やらが棚にところ狭しと並んでいた。高崎会長は、窓際にある机に座った。
真司
「さて……どこから話そうかな?」
達也
「じゃあ……なんで僕が生徒会室に呼ばれたところの意味から……」
真司
「わかった」
高崎会長は、生徒会室に呼んだ経緯を教えてくれた
真司
「君には幽霊が付いている」
達也
「はい?」
いきなりすごいことを言い始めたぞ。なんかの勧誘かなんかだろうか?それよりも会長、あなたって一体……何者?霊能力者の類いの人か、何かか?
真司
「おっと…すまない、唐突すぎたかな。そうだな…桐原君。時々、頭の中で声が響かないかな?」
達也
「え?……はぁ…まぁ」
それに関しては、覚えがあった。何と言っても先の授業で答えを教えてくれたのはその声だったのだから
真司
「そうか……だったら……もう出て来たらどうだ!」
???
『へぇあんた、見えるんだ』
達也
「えっ!?」
その声が聞こえた突如、達也の陰に波紋が広がり陰の中から女の子が出てきた。その女の子は、綺麗な長い金髪が揺れていた
???
『あんたは、魔力を持っているってことかな?』
真司
「そういうことだね。さて桐原君………ん?桐原君?」
達也
「…………………」
???
「刺激が強すぎたみたいね」
数分後………
なんとか落ちついた僕は、高崎会長と僕の隣にいる女の子を見た
真司
「落ち着いたか?桐原君?」
達也
「ええ……まぁ」
???
『ちょっと唐突過ぎたね。ごめん』
彼女は、そう言ったが僕は、今まで疑問に思っていたことを彼女にぶつけた
達也
「君……一体何者?どうして僕の陰から出てきたの?」
???
「まずそこからか……まぁいいや。私の名前は、ヒビキ・アリーシャ…シャドウ・スピリットね」
達也
「その…シャドウ・スピリットって言うのは?」
真司
「それは、俺が説明してあげるよ」
そう言うと高崎会長は、シャドウ・スピリットのことに関して説明し始めた