「じゃあ、なんで萌はないてんだよ!」
慧がキレ初めた
「なんで怒るの?」
「お前最近おかしいぞ。どうしちまったんだよ!」
私はしばらく立ち止まった
気づくと逃げていた。
トイレに逃げ込んでカッターでまた手首を切ってしまった。
たくさんの血が出てきてみていると少し気持ちが和らいだ。
でも、辺りが真っ暗になりはじめた。
―バタン―\r
「…かね。茜」
目を覚ますと
保健室のベッドの上だった…
慧がいた。
「慧…約束やぶっちゃった…ごめん。」
何も言わない慧。
すると…
「俺が原因なのか?」
「なにが?」
「お前を変えてしまったのは…」
「……多分…」
「何が原因になったのか?」
「萌が告白したから…」
やっと気持ちが和らいだ。「私は慧が好きだったの…ずっとずっと前から…」
動きがとまる慧
「………。」
「ごめん。変なこと言って…。」
私はその場を立ち去ろうとした。
「待てよ。」
慧が私の腕をつかんだ。
「なんで言わなかったんだよ…」
「…言える訳ないじゃん。」
「そっか…でも俺は萌と付き合ってる…だからお前と付き合えない…ごめん。」
そんなこと言われなくてもわかってた。
「わかってる。でもこれからもよろしくね。」
その言葉を残して保健室を出た。