スポーツウーマンとカエル博士2

今井将磨  2009-06-01投稿
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「俺はM2だよ。大先輩だな。」

その日はたわいもない話をして、去っていった。

それから、ときおり、俊さんと話をする機会があった。

俊さんはのっぽだ。

色白で、イケメンとは残念ながら、程遠い。

でも眼鏡が際だって似合う顔立ちだと思う。

真奈美に言わせれば、

「穏やかなカマキリね。」

らしい。

でも私は俊さんといるとドギマギしてしまう。

俊さんはどうだろう?

いつもそんなことを思ってしまう。

俊さんのタイプは?

俊さんの元カノってどんな人?

私は想像し、

なぜか真奈美から解答を得る。

「自分でもわからないらしいよ。女の子とあんまり関わったことないらしい。」

「彼女っていう彼女は大学一年のころ以来いないらしい。」


なんで、真奈美はこんなに知ってるんだろう?

聞いてみることにした。

「俊君は、徹がいないときに飲みにいっていい唯一の男友達だからね。

徹がめちゃめちゃ信頼してるんだ。」

「うそー、なら私も誘ってよ。」

「えっなんで?」

「なんとなく。」

「さてはー。」

「いいじゃない、なんでも。」

「ふーーーーーん。いいよ、今度誘われたら、いこっ。」

「ありがと。」

私はその日が来るのが楽しみでふわふわしてしまう。

バスケにもなかなか身が入らない。

これではまずいと思いながら、

でもふわふわしてしまう。


でも、現実は甘くない。

というのを身に染みて感じることになる。

初めて会って、一ヶ月、ベンチにいる俊さんを見かけた。

「こんにちは。」

私の悲劇はここから始まる。

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