「そっ、か。佐藤君たちは?」
と鈴は辛いのを堪えて話題を変える。
「俺またA組。」
「俺はD。」
「俺C。」
と上から順に、祐介、流菜、颯が言った。
みんなバラバラのクラスになってしまった。
そして4月7日。
今日から新しいクラスが始まる。
朝はいつものように紗也佳と登校した。
クラスの女子の面子は、ほとんどが仲の良い人。
(唯一の救い…かな。)
と鈴は前向きに考えるようにした。
新しいクラスの初めての顔合わせ。
女子は大半が知り合いだったが、
(男子知らない人ばっかり。)
というものだった。