一年半 私はボロボロに
奈美はキラキラの毎日 私には自分にコントロールできないモノが生まれ
奈美は幸せへの舵をコントロールしている
フハッ ｸｽｸｽｸｽｸｽｸｽｸｽ…
吹き出し小刻みに肩が震える
下を向いてこらえても込み上げてくる
笑いが止まらなかった
自分の境遇に
運命ってヤツに
『皐…月？』
笑いの息を整えるのに時間がかかった
ふぅと大きく息を吐いた後で
『奈美こそ綺麗になっちゃって男できた？』
私が言えたのはそれが精一杯、
『とりあえずはね！今のうち磨いて早いとこ主婦に納まっちゃえって感じ、ヤバッ電車間に合わなくなっちゃう！まぁとにかく今度ゆっくり話聞かせてよ？海外でもいってたのか知らないけどこっちは心配しまくったんだから。じゃねっっ』高く手を振りながらもう片方のブランドバックを下げた方の腕時計の時刻を気にしてら足早く走り去る奈美をぼーっと眺めた
ゆっくりって…この一年半の話をし始めてしまったら私の中に潜むモノを知ったらきっと奈美は私に関わる事を避けるだろう
もうひとりの人格なんて
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