合宿を終えて、くたくたの翔人は出校日で学校に来ていた。
「みんな。急かも知れないが三年生の球技大会への参加が出来なくなったから、明日に球技大会が繰り上げになった。」
先生の説明に翔人は唖然とした。球技大会をよりによってこの暑い夏の休みの日にやるとは・・・
「ちなみに競技が野球、バレー、そしてバスケだ。」翔人の目の色が変わる。
「そうだな、柊木とそれから、桐原はバスケ頼むな」翔人は桐原と呼ばれる生徒を見た。やけにでかくて顔立ちのいい青年だ。
翔人はその男のもとへ行って話をする。
「桐原くんって、バスケしたことあるの？」
そう質問されると、
「昔、ちょっとやってたんだ。」
爽やかに答える。翔人は桐原と明日のバスケについて話をして、教室を出ると、亮介に会った。
「翔人。お前バスケやろな？」
「もしかして、リョウくんもなの？」
亮介は笑って答えた。
「もちろんや。オレらのチームは野球部とサッカー部おるから強いで。」
翔人は亮介に圧倒された。「明日は、楽しみにしとるで。」
そう言って翔人と別れた。何か波乱が起きそうな気がしていた。
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