keep your smile 15

ピーチピンク  2009-06-03投稿
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それから美優は、意図的に近付くと、なるべく笑顔で挨拶をかわすように した。

拓人も挨拶には応えてくれるようになり、ちょっとした話題もかわすようになった。

「あ、坂田、数学の宿題やってきた?」

「うん、やってきたよ」

美優は笑顔で応えた。

「ちょっとノート見せて」

「うん、いいよ」

たわいもない交流だったが美優には嬉しかった。

ある日、廊下ですれ違うと拓人に呼び止められた。

「坂田…」

「え、何?」

いつものごとく天使のスマイルは忘れない。

「坂田って髪の毛綺麗だな」

「……!」

美優は突然の褒め言葉に目を丸くした。

と同時に嬉しいのと照れてしまっているのが混ざり合い、胸の奥がキュンとしたのを感じた。

拓人はクスッとした表情を浮かべ、行ってしまった。

美優はかなり舞い上がっていた。

しばらく頬が上気してるのを自分ても感じていた。

(今のって、どう受け止めたらいいんだろう…。あたしに気がある?それとも単なるお世辞?…)

美優は頭の中が少しパニックになっていた。




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