迷想

コトミ  2009-06-03投稿
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小五の十月の事だった。
第二土曜日。この日は私にとって嬉しい日でもあった。

スーパードッチボール大会…。

私にとって初めての大会だった。

女子は私を入れて四人。さすがに純は嫌がったため、無理に誘う事は無かった。

その大会には、慎も一緒に出ていた。

私はドキドキしっぱなしだった。

結果は……。

惜しくも初戦敗退だった……。

でも、悔しくは無かった。
自分なりにベストは尽くしたつもりだったからだ。

その後は大会に出たメンバーで近くの店で夕飯を食べた。

午後七時。

ほとんどのメンバーが家に帰って行く。

しかしそのおかげて私と慎は向かい合わせの席になった。

「ねぇ、慎って好きな人居ないの?」

「居るけど教えない。」
焼うどんを食べながら、慎はそう答える。

慎の好きな人の噂は何度か耳にした事はあった。
それでも私は本人に確かめたかった。

なのにあんな答える方されたら、さすがの私でも頭にくる。

「良いよ別に。慎だってウチの好きな人知らないし。」

「嘘つけ。お前の好きな奴って高橋っしょ?」

「はずれだよ〜だ。」

「俺の教えるから教えてよ。」

胸がドキリとした。

慎の好きな人…。
ものすごく興味があった。
だから私は、良いよと言ってしまった。
それが間違えだった…。

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