真実 3

彰子  2009-06-04投稿
閲覧数[378] 良い投票[0] 悪い投票[0]

研修中の心理学的な話から淳は亜子に色々話を聞くようになり、毎日会社に行く事が楽しくなった。
 ある朝、20代の佐和子が明日で辞めたいと言ってきた。理由はこの先の仕事に自信が持てないとの事だった。
 淳は休憩中、亜子に相談をした。
 亜子はグループを作って、外に出て営業開拓をしてみようと言った。
 飛び込みで色々な店に自分が出入りさせて貰う許可を取りにいく仕事で、ダメで元々、了解を貰えたら楽しい。何を売りにいくまでもなく、出入りだけをお願いするものだから、気が楽。何を伝えたいかは、研修中の今、周りも仕事に対して自信のある人なんか少ない、けど何かに支えられ、またいい仕事に繋がる事だ。「若いから、戸惑ってるんだよ…」亜子はさりげなく淳に言った。
 
 結果、皆でかなりやる気が盛り上がり、昼食をとる頃には皆、いい顔をしていた。気持ち次第でこんなに充実するものかと、皆それぞれが感じていた。
 夕方、会社に戻り、淳は亜子に礼を言った。
 「結果として、またやる気になってくれて良かったです、私も皆から勇気をいただきました。」と、自分のやった事に恩を売る訳でもなく、逆に亜子自体が与えられたと喜んでいる、その事に淳は感動し、更に感謝した。

i-mobile
i-mobile

投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 彰子 」さんの小説

もっと見る

恋愛の新着小説

もっと見る

[PR]
荒木さやかchan
プロデュースバスソルト


▲ページトップ