私の名前は鈴木ヒロミ。ある日外を歩いていると急にカミナリが鳴ったの。
私は恐くて狭い路地裏を南から北へ突き抜けるために入って行った。
「ここならすぐ家に帰れる。」
しかし厚い壁があり,突き抜ける事は出来なかった。
「行き止まりかあ・・・ん?」
見ると壁には目玉大ほどの穴が開いており,赤い字で何か書いてあった。¨14ジ26プンマデ ニゲキレ¨
¨スズキヒロミ 14時26分にこの穴をのぞけ。
壁の向こうには殺人鬼が覗く。お前の首に爆弾を埋めた奴だ。助かる方法は一つ。
ひたすら逃げろ。
逃げ続け逃げ切った時,明日の其の時間までに殺人鬼に声を聞かれなければ助かる。
覗かず離れるのもいいだろう。
警察に通報するのも。
だが忠告しよう。止めた方がいい。
通報せずに覗かないとタスカラナイ。
奴に声は聞かれるな¨
「なにこれ・・なんで私の名前が?」
今25分。私の名前が書いてるし,怖いのを我慢して覗いてみた。
誰かいる。
向こう側にはっきりと,私を見る目玉が存在していた。
声を出してはいけない。私は悲鳴を耐え,きびすを返して逃げ出した。
『待て!!逃げられると思うな!!!』
壁の向こう側から怒鳴る声が聞こえた。
まさか本当だったなんて。
確かに首に動く妙なしこりがある。いつの間に・・。
私は恐怖に怯えながら,家まで走った。
恐い。
確かに追ってきている。回り道を重ね,なんとか殺人鬼をまいた様だ。
私は一人暮らし。
見つかる訳にはいかない。