…夢と現実…
私が勤務して一か月…
少しずつだが仕事の流れが解ってきた…。
私が驚いたのがオムツ交換やトイレ介助などもしている事…
白衣の天使の仕事はキレイな事だけではない現実を私は知った…。
一緒に寮生になった同期の友達もできた…
名前はりえ…
私と同じ高校、同じ部屋、同じ病院で働いていてほぼ毎日一緒に生活している…
一か月経って…先輩達から色々キツク言われる様になった。
毎日毎日びくびくしながら仕事をしていた。
終ったらやっと気が抜ける…笑顔になると…
「仕事が終わった途端に元気になるんだね。」とか、「返事の声が低いんだよね、喧嘩売ってるの?」とか…
食事の準備から…入浴も洗濯も先輩に気を使いながら使っていた…。
私達にとってはそれは、当たり前の事なのだと思っていた…。
そんな中先輩達ともなんとか打解けてきた頃…
わたしとりえとの関係がギクシャクしてきた…。
理由は解っている。
先輩達に色々比較されるうちに私はいつの間にかライバル意識をしている。勿論りえも口にはしないがそうだろう…。
丸一日一緒に居て話しない事もあった…。
話かけても無視されるかも知れないという不安感…と私が何かしたの?という怒り…
そんな中寮の移動の話が出た。先輩達とは違う看護師さんとの寮に入る事になった…。
また、一緒の部屋で、先輩達居ないしきっと…また前みたいに話せる。そう思っていた。
毎日一回位は話しよう…と色々話しかけた…
買物にも誘ったが「良いよ。行く行く!」とは言うがドタキャン…。
部屋の鍵が閉められて入れず、リビングで寝た事もあった…。
彼女はそういう性格なんだ…と思っていた。
午前の仕事が終わってから部屋に帰って学校に行く荷物を取りに帰った時、足速にりえが出て行った。嫌な事でもあったのか話しかけたが無視だった…
部屋にはいり机を見た…机の上に液体が…。髪の毛に付けるワックスが机に塗りたぐられ…
そのワックスのなかには彼と拾ってきた貝殻が割られて入っていた…。
りえ…?
それから苦痛と苦悩の日々が私を襲った……。