「なんで、ココにいんの?」
佐山くんが聞いてきた。そんな事
聞かれても…。アタシは
「わかんない。」
しか、答えられなかった。
「佐山くんこそ、なんで、いるの?」
佐山くんは、困った顔をした。
そういえば…佐山くんと話すの
初めてだ。佐山くんは、
運動神経バツグンだし、頭いいし、カッコイイ
という男子らしい。だから
クラスの女子から人気だそうだ。
佐山くんが、口を開いた。
「オレは、夕日が好きなんだ。」
なんて、いった。
「意外。」
「なにが?」
佐山くんは、少し首をかしげた。
「べつに」
アタシは、笑いながら行った。
だって、なんかすごく変だった。
佐山くんは、いきなり笑い出した。
アタシは、ビックリした。
佐山くんて、変な人。でもオモシロイ。
アタシは、佐山くんと一緒にわらった。
佐山くんと笑っていると、
2年前の事を思い出す。
あの日の事を。今のように
大好きな人と一緒に笑ってた。悲しい過去を。
ねぇ、連くん。