｢ばいばーい｣
れいは、友達に手を振った
｢また明日ね。｣
友達と別れると、一人になってしまう。
から、すこし寂しい気分。
｢空が紅いな。｣
夕焼けの空をながめた。
ドキッ。 嫌な感じがした
物凄く嫌な感じ。
気分が悪くなりそう。
ジュー。後ろから、何かが
溶けたような音がした。
後ろを振り向く。
最悪。
この世の物では、ない生き物。絶対。
巨大化した、クモのよう。
赤、緑、黒のような、鮮やかな色。気持ち悪すぎる。
口から、液体がたれてて
それが地面に、たれると
ジューっと、音をたてて
地面が溶けた。
ヤバイ。逃げないと死ぬ。
でも、足が動かない。
どうしよう。誰か助けて。
誰か。心の中で強く願った
誰か、助けてって。
クモが前足を上げて、アタシに
めがけて、振りかざしてきた。
ダメだ。
その瞬間、強い風が前から
吹いてきた。とっさに、
目をつぶった。風が止まった。
目を開くと、剣を持った少年が立っていた。
だれ？
少年が、振り向いた。
｢大丈夫か？｣
こくり。うなずいた。
その少年は、同じクラスの
佐原 京介だった。
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