「あげる」
連くんが缶ジュースを突き出してきた。
「ありがとう。」
アタシは、缶ジュースを開け、一口飲んだ。
ほてった体の中に冷たいジュースが
入ってきた。
「ねぇ、」
「なに?」
連くんが聞いてきた。
「名前なんて言うの?」
「葉月 麻衣」
「ふーん。麻衣チャンって言うんだ。」
「麻衣でいいよ。お兄さん」
麻衣は、ニヤけながらいった。
「オレの名前は、連だ。」
「連くん?」
「そうだ」
そっから、アタシと連くんは、仲良しに
なっていった。でも、あんな事になるなんて、
この時は、まだわかんなかった。