｢･･･｡｣
｢･･??聞いてるのか??｣
｢聞いている｡｣
｢･･なら､いいけど｡｣
｢お前はけっこうロマンチストだなわ･･ｸｽ｡｣
｢はぁ!?｣
｢少しくさかった｡｣
｢しょうがねぇだろ･･こうゆう事ってどんな言い方したって､くさくなるんだよ｡｣
｢そうだな｡｣
二人とも黙ってしまい､少しの間二人の間を沈黙が流れた｡
｢･･･お前は俺が嫌いだろ??｣
｢嫌いじゃないよ｡好きでもないけど!!!!キャットこそ俺を嫌ってるくせに｡｣
｢俺は普段から皆にあんな感じだ｡お前だけでは無い｡それになぜだ??つい最近までは俺を嫌ってたのに･･??｣
｢･････嫌いって言うよりも､苦手だった｡俺って鈍感だから､キャットみたいに感情を中々表に出さない奴の考えはよく分かんなくってさ｡｢こいつ何考えんのかさっぱり分かんねぇ〜!!!!｣ってなるわけよ｡でも･･･｣
｢･･･??｣
｢今は知りたいって思った｡｣
｢なっ!?｣
｢感情を出さないお前じゃなくて､その出さない感情や､過去や､お前を一人の人として､もっと知りたいって心から思うよ｡｣
｢!!･･･｡｣
キャットは珍しく目を見開きシンを見た｡
｢何だよっ??｣
｢･･いや｡そんな事を人に言われたのは､初めてで少し驚いただけだ｡｣
｢ふ〜ん｡･･･じゃあそろそろ行くわ｡｣
ピーー!!!!
シンが指笛を吹くと､下からミケルが飛んで来た｡
｢じゃあなキャット!!｣
シンは乗んでいるミケルに少し助走をつけて飛び乗り、月夜に消えていった｡
｢･･･ふぅ｡俺は何をあんなに驚いていたんだ｡らくない｡･･それにしても､ばか正直と言うか･･純粋と言うか｡｣
｢お前にそっくりだよ｡｣
｢レイヤ｡｣
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