「バカ兄貴どこからわきやがった?」
「ふっ、気にするな徹」
「猛、こいつどこからでてきた?」
「さぁ、わかんない、なにせいきなりでてきたからなぁ」
「そんなことより、徹よさっきの女の子に惚れたな?」ニヤニヤおもしろくなりそうだ
「はっ、なんのことだバカ兄貴」
「兄貴を毎回バカ扱いとは、困ったもんだ」
「まぁ、俺の情報網があればすぐにわかるけどね、それではさよなら」
「徹、おまえのが真面目なのに、なんであの神出鬼没の兄貴にまけるの」
「俺がしるかぁ、帰るぞ猛」
「徹、おまえの兄貴が学年一位でおまえが二位だろ、凄いなぁ」
「うるせぇ、ケンカなら俺のが強いんだぁ」
「にしても、徹、おまえの雰囲気はすごく恐いのに兄貴の方はくだけてるよな、顔は似てるのに」
「なんかいったか猛」
「なんもいってないよ」
「あれ、なんで学校の扉に鍵が閉まってんだ?」
「あっそういえば徹、番長って風紀委員じゃなかったっけ」
「しまった、猛はめられた」
「えっ、なにがだよ」
「いま、おまえがいってろ、あいつは風紀委員だ、つまり学校の鍵を持ってる」
「あっ、てことは学校をサボるのは無理なうえにあいつにみつかった」
「久しぶりかしら、徹くん」
「げっ、もうでやがったよ猛」
「あっ?学校のアイドルとまで呼ばれる番長、恵梨様」
「ふふ、ありがとう猛くん」
「えっ俺の名前を知ってたんですか?」
「それは、名簿に乗っていますから」
「取り込み中悪いが、俺は逃げさしてもらう」