「逃げろ。」
佐原くんが、アタシに言った。
「足が動かない」
泣きそうな声でアタシは、言った。
「ったく。」
彼は、少し不満げに言った
「行くよ」
アタシの手をつかんで、後ろに逃げた。
「ひゃあ」
足速すぎ。れいは、佐原くんに
「あれ、何?」
「詳しい事は、後。」
ピタッ。突然佐原くんが止まった。
佐原くんは、地面に手を置いた。
何するんだろ? れいは、不思議そうに
彼を見た。
「我 継承者に よる 誓い
汝の 願い かなえたらん
精霊 の ごとく
星々の 誓いにて」
ゴーー。地面から 風が
わき上がってきた。その風
の中に剣が現れた。
佐原くん。君は、何物?
後ろから、さっきのクモが
現れた。佐原くんが踏み出た。
バシュ。クモの足が三本切られた。
うわっ。グロい。れいは内心そう思った。
佐原くんが、剣を両手で振った。
クモが真っ二つになった。
と思いきや、クモは、また
生き返った。と思いきや
口から光線出してきた。
佐原くんは、避けたものの
アタシに向かって来た。
ヤバイ。アタシは、目を閉じた。