「はいはい!そろそろ買い物したいんだけど。」
発言したのは咲希。
「じゃあ…入り口の方まで戻ろう。」
恵里子がマップを指差しながら言う。
店に着くと、鈴はみんなと一緒に買い物を始めたが、
「ねぇ、さっきから何話してるの?」
さっきから鈴には内緒で咲希たちが話していることがあった。
が、教えてくれるはずもなく、
「そのうち分かるよ。」
とはぐらかされるだけだった。
鈴は親と弟の分のキーホルダーを買った。意外とこういうところは家族思いなのだ。
そしてみんなが買い物を終えると、次の乗り物に乗るために出発するのだが、柚希が御手洗に行っている為、
「先に並んでるから坂本君を待っといてあげて。」
と咲希に言われた。鈴は抵抗はあったものの、もめ事になるのも嫌だったので待つことにした。
「ごめん。あれ、みんなは?」
「先に行って並んでるってさ。」
鈴は素っ気なくだが答えた。