淳は二重生活になった。亜子との付き合いも亜子の子供を交えて、いいものになってきていた。週末は自分の子供と公園に行ったりして時間を潰し、亜子達と過ごしたいと願う。
休みの日で一番嫌だったのは美佐の気性で前から、近所への目から一緒に買い物に行くとか、有名所への訪問が勝手に決まっていた事だ。
淳はなるべく美佐と顔を合わせないよう、自分一人の部屋で暇さえあれば寝ていた。
週末だけだからと言う気持ちが淳を動かしていた。 たまに土曜出勤とばかりに亜子達と遠くまで出かけ、バーベキューをしたりして、本当の理想の家族の様に過ごした。
亜子も「こんなにも皆と打ち解けて、お互い楽しく過ごしているから、淳の言うとおり、一緒になってもやっていけるんだろうね。」と、気持ちを許し始めていた。