怜子はその片隅で出たばかりのデータを分析していた。そして、
怜子「――パシザー率が…!!?」
ライヴデータをみながらつぶやく。
怜子「パシザー率が上がってる…」
瑞枝「え?―――」
怜子「パーセンター……88%…!!ッまさか……86を超えるなんて!!?」
瑞枝「88……―ッ!?」
怜子と瑞枝はこの数値をみて驚き、慌てた。
パシザー率は高いほうがいいのだが、86%以上となると状況が変わってくる。
なぜなら、リーヴァが以前行なった模擬実験の推測データから、86%を超えると“同調のし過ぎ”であり、同化につながる“危険”があるという結果が出ていたからであった。
祐希「――ッッ!!!」
“ザンッ――ズガンッ”
祐希「――ッ!!!」
なおも祐希は使真との抗争を続ける。その中で、イヴェリスとの同化が進行している“影響で―。”
とは知らずとも“容易く機体を操れる”ようになっていることを感じていた。
――そんななか、司令室の緊張はますます高まっていた。
瑞枝「ッ司令!!」
瑞枝は司令席を見上げる。
司令「やらせろ。同化しようと、暴走しようと、我々がシステムを切れば…問題はない。」
司令は冷淡な表情でいった。
瑞枝「……ッ」