翌朝、亜子の予測通り、美佐は自分が誘った事を自分で断ってきた。
「主人と別れるつもりはないので、会う必要はありません。」
とすれば、別れる気持ちがあったの?一言だけ言って勝手に切れた携帯を持ちながら亜子はそんな事を考えた。どうせ最初から別れる気なんかない癖に。
淳から連絡があり、会う事を断られたと亜子が伝えると、淳も驚いていた。
「自分から言い出して勝手な奴だよ。」と腹を立てているようだった。
淳は話たい事があると、亜子の部屋を訪ねた。
「俺はお前と一緒になる。早くちゃんとするから、今度の転勤で一緒に来てほしい。」
部屋に入るなり、淳は亜子を抱きしめて話出した。 「ダメかな…?」
「少し考えさせて貰えるかな?淳が真剣なのは解るし、でも子供の事も住むとこも仕事も変わるとなると、ちゃんと考えたいから。」
亜子も真剣に答えた。
1週間真剣に考え、淳の引っ越しに合わせ、自分の引っ越し先を決め、亜子は淳について行く事を伝えた。「早くちゃんとして、お前と生きて行きたい。」
二人の心は燃え上がった。心の確信を得るかのように身体を重ねた。淳は亜子の子供が欲しいと心で願った。2人の子供がいるが、自分から欲しいと思ったのは初めてだった。いつも美佐に作らないと、とせがまれとりあえずそんな事をしているだけだ。淳は亜子がわからない程度で、亜子の中で少し果て、亜子の口の中で、果てた。
淳はどんな理由を作っても亜子を離したくなかった。亜子の了承もなく、中で果てる事が、どうゆう事かも理解し、それでも自分の弱さにしがみつくしかなかった…。