いつかまた〜15〜

友愛数  2009-06-12投稿
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「できた!ちさ、ここ置いとくから、食べられる時に食べるんだよ」

「ありがとう、恋歌ちゃん、梨玖ちゃん」


結局、俺はそこに居るしかできなかったな…


「じゃあ、そろそろ行くね。ちょっとしか居てあげられなくてごめんねぇ…」

そう言う恋歌に、

「ううん、嬉しかったよ。ありがとう。うつしちゃいけないし、みんなこれからバイトでしょ?おかゆ、ちゃんと食べて元気になるから」

起き上がって見送ろうとするちさに、

「そのままでいいよ、寝てな!早く元気になるんだぞ。何かあったら連絡して」
と恋歌。

「水分しっかりとらなきゃダメだよ。あたしのとこにも、いつでも連絡してくれていいからね。あ、プリン、食べてね」

と梨玖。


俺は、心配な気持ちを引きずりながら、言えた言葉が
「ゆっくり寝て…あの…明日学校で待ってるから」


もっと気の利いたコト言えねぇのか俺は!

なのに、ちさは、

「ホントにありがとう。うん、トーマ、元気になって行くから待っててね」

しんどいのに、笑顔を見せてそう言った。



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