メインデータチップだ。人工皮膚で上手く隠されているがうっすら挿入口の跡がある。
この青いランプは何だろう・・・。なにか受信してる?
それにみたことない造りだ。新型がでたらすぐ情報が広まるはずだし・・・。
何より不自然なのは・・・。
「っおい!いつまで引っ張ってんだ!!!」
「へ?わっ、ごめんっ。・・・まぁとりあえず受付するから。」
―「はい、終わりっ。隣の控え室で待機して受付番号が呼ばれたら会場に入って。」
バタン。
よし、確かもう試合もはじまってほとんどの人は会場にいるはず。
・・・やるなら今だな。
サラは隠してた銃を持って金庫へ向かった。
―ぶはっ。たく、どんだけトラップしかけてんだよ!!
まあ、この日のために2ヶ月も準備してきたかいがあったってもんね。
ピッ。『指紋照合を行います。』
サラはタッチパネルにスプレーを吹き掛けた。すると前来た人の指紋が浮き出す。
ピピッ『照合完了しました。ロックを解除します。』
ウィーン。
さてと、やりますか。
カシャカシャカシャ。サラは掛け金のデータマネーを自分のカードに送金した。
あとはここのコンピュータデータを1時間後にショートするようにすれば・・・っできた!!!
「ふぅ〜、さぁて帰るべ。」
・・・・・。やっぱりその前に・・・。サラは試合会場に走った。