『実はね…
『曲がったーことが大嫌い。はーらーだたいぞうです』
幸二が叫んだ。
聞こえないだろ。てか、古いんだよ。てめーはいつも曲がりっぱなしじゃねぇか。
『え、そうなの?以外だなー』
唯が驚いた声を出した。
『幸二お前うるせぇんだよ』
怒りのあまり俺は幸二に言った。
周りが静かになっているのがわかる。
『何で俺だけに言うんだよ。もしかしてお前、いつも一人で寂しいから俺に絡んでくるのか?』
その言葉を聞くと同時に俺の拳が幸二の鼻に飛んだ。幸二は床に倒れ、鼻血をだした。しかし、怒りが治まらず倒れた幸二の顔面を三、四発殴った。
『ちょっと君何しているんだ!』
隣で授業を教えていたセンコーが駆けつけてきて言った。
『正当防衛だよ』
俺はからかうように言った。
『一方的じゃないか。ちょっと来なさい!』
ちょっとって、すぐに終わるのか?
俺は校長室に拉致されて校長と数人のセンコーから怒鳴られた。そして、停学という休みをもらった。
停学だから外出をしてはいけない。家に缶詰にされて、一日で終わることのない宿題や反省文を十二日分出された。別に見張っている奴がいないから外出してもバレないだろう。