「さーて、次の試合はNO.56小さいボディに高戦闘武器を持った子型ドール、ティシー!!!」
「対する相手は昨日入荷されたばかりの未知能力ドールNO.81、ニキ!!!」
わぁぁぁぁぁ
殺っちまえぇぇぇ うぉぉ
ヒステリックな観客の歓声が気持ち悪い・・・。ニキは思った。
会場にこもった人間の臭いと熱気に吐きそうになる。
それにしても、あんな小さな女の子まだ出場するのか。いや、アンドロイドか。
・・・逃げないと。それには早く誤解解かねーとな。
にしても、なんでこんなことに・・・。ニキは深いため息をついた。
「では、レディー、ゴー!!」
「やべっ。」
ガァァン
ティシーが先制攻撃してきた。
この闘技場ではランダムで試合ごとに武器が代わる。
今回は大型ナイフだ。ティシーとニキが切り結ぶ。
「ちょっ、誤解だ。俺は人間でドールじゃない。」
「理解不能。あなたから生体反応は感じられません。」
「はぁ!?」
―ダダッ。会場のアンドロイド用入り口にニキが到着した時、さっき受付したアンドロイドが闘っていた。
ニキっていったっけ。小さい子型ドールと闘っている。