あ〜くだらねぇ。宿題と反省文用紙の山を見ながら思った。こんなのやってられるかよ。ゲーセンでも行くか…。
外に出るともう薄暗くなっていた。時計を見るとすでに七時を過ぎていた。
腹が減らないがコンビニで晩飯を買うことにした。
『金がやばいな…』
俺は財布を見ながら言ってしまった。
『真次君何してるの?』コンビニで弁当を買い、歩いていると葵と会ってしまった。
『何って、見ればわかるだろ』
『今日、ちゃんと家にいた?』
『あ?何でそんなこと聞くんだよ』
『言いつけ守らないで外出してるとこ先生に見られると退学になるよ』
『ああ、俺学校やめるから』
今決断した。学校なんて行く意味がない。
『逃げるんだ?』
『あ?逃げるって何からだよ』
『自分と学校から。それと反省文の山』
『お前、いちいちうざいよ。てか、何で俺にそんなに関わってくるんだよ』
『真次君見てると、かわいそうだなって思うから』
『は?』
『無理して悪役を演じてるよね?本当は昨日幸二君が言った通り寂しいんじゃないの?』
『悪いな。俺はお前が思っているほど出来た人間じゃねぇんだよ』
なぜか心にぐっときた。