拓人がゲーセンを後にし、自宅に戻ったのは9時過ぎだった。
玄関のドアを開け、靴を脱いでると、リビングから継母が、お酒の入ったコップを手にして玄関の拓人のところに来た。
「あら〜、今日はどちらで暇つぶし〜？」
すでに泥酔になりかかっているのか口調が酔っ払いの口調だった。
継母の口から発せられた酒臭い息が拓人の鼻を直撃し、拓人は嫌悪感で顔を歪めた。
拓人は無視して、自室に行こうとするとヒステリックに引き留めた。
「ちょっと待ちなさいよ！！あんた今日学校に行かなかったでしょ！学校の先生から電話あったわよ！最近、遅刻や欠席が多いって…！今日は何処行ってたのよ！」
「うるせーな！昼から酒ばっかり飲みやがって！！」
「うるせーじゃないでしょ！ヒック！あーたーしーはぁ、あんたの保護者なんだから〜！どこほっつき歩いてんのよ〜！」
「うぜーよ、あんた！」
「うぜーじゃないでしょ！ヒック、なんで学校行かないんだよ！！」
とそこへガチャッと玄関の扉が開く音がし、拓人の父親が帰ってきた。
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