「諦めて下さい徹さん、逃がす気はありませんから」
「だあぁ、はなしやがれ恵梨?」
「嫌です」
「わがまま娘」
「なら放してあげてもいいですよ」
「マジで、サンキュー」
「ただし?一つだけ条件があります」
「なっ?勝手に捕まえておいて、で、条件てなんだよ」
「そのなんといいますか、とても言いにくいのですが、私と付き合って下さい?」
「やだ、死んでもやだ絶対にやだ、激しく拒否する」
ガーン
「ひどい、なにもそこまでいわなくてもいいじゃないですかー?いっそのこと死んでしまえー?」えいっ
ガシャン
「フェンスが壊れたぁ?マジで死ぬ」
がしっ
「えっ?猛そういえばいたっけ」
「ひどっ?せっかく、助けてあげたのに」まったく
「すまん、猛、今度お礼するよ」
「ごっごめんなさい」
「いいよ、恵梨、こっちにおいで」
「うっうっグス」
「よしよし」
なでなで(頭撫でてる)
「うえーん、ごめんなさい徹、もうしないから私を嫌いにならないで、お願い」グス
「恵梨、大丈夫だよ嫌いになんかならないよ」
「ホント?」
「あぁ、ホントさ」
「あの〜、俺のこと忘れてません」