「・・・ふぅ。」
「キャットどうした??ため息なんかはいて。」
ガルダンは首をかしげながらキャットを見た。
「・・・少し昔を思い出していた。」
「母親の事か??・・・それとも・・レイヤ??」
「両方かな。」
「・・・一昨日シンと何かあったのか??」
「あいつは少しレイヤに似てる。」
「はぁ!?シンは男だろ!?」
「・・・・・。」
キャットはそのまま窓の外をジーと見つめていた。
‐クオール‐
「リンクの様子は??」
「まだ塞ぎ込んでおるよ。・・それよりシン。「ソルン」の城が直った。今からでも行きなさい。」
「あっそ!!リンクの事の方が重要!!」
「分からないのか??」
「・・何が??」
「今はなぜ戦が止まっているのか。」
「そう言われてみればそうだな。何で??」
「元々王達は戦か会議でしか接触が許されてないからだ。」
「はぁ!!??」
「城が直り、「ソルン」は国として復活する。お前達は争う運命なのだよ。」
「・・・。」
シンは黙って部屋を出た。
「なら仲良くさせるなよ・・。国どうし争う理由は分かる。分かりすぎてるけど・・。」
シンは拳を握り締め「ソルン」へと向かった。
コンコン・・
「はい??」
「リンク様開けますよ??」
「ウィル・・どうぞ。」
ウィルはドアを開けて部屋の中に入った。
「イーザ様からの報告です。・・・「ソルン」が国として復活するそうです。戦が始まります。ですから・・」
「ありがとうウィル。分かっているわ。私達王は争わなければならない。「アラドシル」の王になるために、長年続いてきた戦を私情でやめるわけにはいかない。分かってるわ。」
「・・・はい。」
「ずっと愛してる人と争って来たんだもの。愛してる人がいないなら・・楽なものよ。でもね、すごく幸せだった。みんなで一緒にいれる事がこんなにも幸せだとは思わなかったわ。」
「・・リンク様。」
‐アルバス‐
「キャット!!イーザからの報告だ!!」
「何だ??」
「時期に「ソルン」が国として復活する。」
「・・・・そうか。」
「いいのか??」
「何がだ??」
「いや・・・別に。」