続・もう恋はしない(28)

じゅりあ  2009-06-15投稿
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「千里ちゃんじゃないわね」
思いがけない母の発言に目を見開いた。

「わかる?」

「ええ。
それにそのヘッドフォンも彼女から?」

肩にぶら下げていたオレンジ色のそいつは、付き合う前にちょっとしたキッカケで貰った物だった。

俺にとっては思い出あって凄く大事な物なんだけど…。

「今度連れて来るよ」

僅か照れ笑いした俺に、母さんはゆっくりと頷いた。




その頃、病室の外側で立ち尽くす千里。

彼女は眼に赤い閃光のようなモノを走らせたかと思うと、肩を震わせ持っていた花瓶を強く握りしめた。

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