タイムマシン

旅人  2009-06-15投稿
閲覧数[228] 良い投票[0] 悪い投票[0]

変わらないね。

同窓会での席で、千尋は言った。
中学を卒業して、もう19年経って言われた一言は、嬉しいのか?なぁ。

私は勉強が嫌いで、全くやらなかった。
英語は「アッポー」で止まっているくらい。

千尋の成績はクラスでも、3番目位かな?
まさか告白してくるなんて、思いもしなかった。

もし、タイムマシンがあるならあの日に帰りたい。

千尋と一緒に下校したあの日。


何を話したかなんて、覚えちゃいないが、当時の私は純粋だった。

目が合えば下を向き、震えた手で手を繋ぐ。

今はどうだろうか?

夜の世界に身を置き12年、恋愛のやり方すら忘れた。
「恋愛をする」から「恋愛を売る」側になってしまった。

今は何をしてるの?

千尋の一言に意識が遠退く。

i-mobile
i-mobile

投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 旅人 」さんの小説

もっと見る

ノンジャンルの新着小説

もっと見る

[PR]


▲ページトップ