いつかまた〜34〜

友愛数  2009-06-16投稿
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僕を見る、ちさの表情は、嬉しそうでもなく、まして、照れている訳でもなく、『困惑』という言葉がピッタリくるような、正に、
『何が起こったのか分からない』といった様子だった。

花柄の生地を手に持ち、ゆっくりと、脚立を降りてきたちさは、僕と向かい合い、呆然としていた。

しばらくの沈黙の後、最初に口を開いたのはちさだった。

「あ……の…。ごめん…突然過ぎて、何をどう言っていいのか……」


その時、はっと我に返った。

俺、今、ちさに告白した!?

「あ、あぁあぁあ!ごめん!今言った事、気にしないで!俺、別にちさとどうなりたいとか、ちさにどうしてもらおうとか思ってる訳じゃないんだ!ただ…!……俺が……伝えたかっただけなんだ…」


あたふたする俺に、ちさは


「うん………。ありがとう……」

と言った。

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