海斗「うぐ………」
目が覚めた。
周りは真っ暗だった。
見覚えがある―――――そうだ…此処で俺は神と―――――\r
ビュォォォォォ―――\r
風が起こる…
そして俺の前に”あるもの”が姿を表した。
―――神じゃない?―――\r
恐る恐る聞いてみることにした………
海斗「………誰だ?」
暗闇の中だがはっきりと見えた。
―――ギラギラと光る赤い”目”…紫と黒の間のような色の”肌”…
いかにもよく聞こえそうな異様に尖った”耳”…
どこからも毛が生えていない。
腕の所々に痛々しい傷があり、爪がとても長い。
”尻尾”も生えている。
まるで水掻きのような”足”…
しかし、その”あるもの”は宙に浮いている。
そして俺のことをジロジロと見てくる。
海斗「お前はだれだ?」
再び尋ねた。
???「その貴様のゆう”お前”とは私のことか?」
深く…悲しい声………
海斗「あぁ…そうだ。お前は誰なんだ?」
???「フフ………」
海斗「?何がおかし………!?」
俺は目を疑った。
目の前に立っているのは”俺”だった………