隣りの音 続

LEON  2009-06-16投稿
閲覧数[865] 良い投票[0] 悪い投票[0]

6月6日


早朝5:21

カリカリカリ…カリカリ…

何かを引掻く音で目覚める。

最近、警察の捜査やらテレビの取材が煩くてまともに休めない…。

引越そうか本気で考える。


6月7日


深夜1:43


隣りの部屋で殺人事件が(しかもバラバラにしていた)起きていたと考えると、少しの物音にも反応してしまう。

カタンッ カタンッ カタンッ…

今日は風が強いみたいだ。


6月8日


午前8:15

アパートの階段を降りている途中、若い男にぶつかる。
「スイマセン…」
か弱い声で謝られた。

余程急いでいたのか、バスの定期券を落として行った。

まぁ、ここの住人だろうから大家に届けよう。


午後7:26

家に帰り鞄を開けると今朝の定期券が…。
「忘れてた。」

あの若者は困ってるだろう。明日届けよう。


午後9:48

ピーンポーン…

誰だろう?
また警察?どっかのテレビ局?

インターフォンに出る。
「ハイ…」
「………」
「どちら様ですか?」
「………」

悪戯だろうか。
気持ち悪い。


深夜2:14

誰かの話し声で起きる。
耳を澄せる…

誰もいない筈の隣りの部屋から…!?



壁に耳を当てみる。

男の声だ…



「…だよ………女、女だった……うん…今日やるから……」

やるって何を?
警察の人だろうか?
こんな深夜に?


「……今?………いるよ……今からだ……持ってる…」


何?
怖い…
何か変…

警察に電話しよう。


深夜2:56

携帯を手にとる。
テンパって携帯を床に落とす。

ゴトンっ

隣りに聞えただろうか…



壁に耳を当る


「やべえ…起きてたよ……」


絶対私の事だ…
どうしよう…
どうしよう…



キィー
バタンッ


ドアの開く音


ペタペタペタ



こっちに来る……



投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 LEON 」さんの小説

もっと見る

ホラーの新着小説

もっと見る

[PR]
荒木さやかchan
プロデュースバスソルト


▲ページトップ