6月6日
早朝5:21
カリカリカリ…カリカリ…
何かを引掻く音で目覚める。
最近、警察の捜査やらテレビの取材が煩くてまともに休めない…。
引越そうか本気で考える。
6月7日
深夜1:43
隣りの部屋で殺人事件が(しかもバラバラにしていた)起きていたと考えると、少しの物音にも反応してしまう。
カタンッ カタンッ カタンッ…
今日は風が強いみたいだ。
6月8日
午前8:15
アパートの階段を降りている途中、若い男にぶつかる。
「スイマセン…」
か弱い声で謝られた。
余程急いでいたのか、バスの定期券を落として行った。
まぁ、ここの住人だろうから大家に届けよう。
午後7:26
家に帰り鞄を開けると今朝の定期券が…。
「忘れてた。」
あの若者は困ってるだろう。明日届けよう。
午後9:48
ピーンポーン…
誰だろう?
また警察?どっかのテレビ局?
インターフォンに出る。
「ハイ…」
「………」
「どちら様ですか?」
「………」
悪戯だろうか。
気持ち悪い。
深夜2:14
誰かの話し声で起きる。
耳を澄せる…
誰もいない筈の隣りの部屋から…!?
壁に耳を当てみる。
男の声だ…
「…だよ………女、女だった……うん…今日やるから……」
やるって何を?
警察の人だろうか?
こんな深夜に?
「……今?………いるよ……今からだ……持ってる…」
何?
怖い…
何か変…
警察に電話しよう。
深夜2:56
携帯を手にとる。
テンパって携帯を床に落とす。
ゴトンっ
隣りに聞えただろうか…
壁に耳を当る
「やべえ…起きてたよ……」
絶対私の事だ…
どうしよう…
どうしよう…
キィー
バタンッ
ドアの開く音
ペタペタペタ
こっちに来る……