「忘れてなんかいないよ、猛」
「にしても、番長にこんなこどもじみたところがあるとはな」
「うえーんうえーん」
「ふー、疲れたから後のことは猛に任せるよ」
「えっ?俺に?いやいや冗談はいらないよ徹」
「冗談なんかじゃなぇよ、マジで家帰って寝るつもりだから」
「ふぇ、徹帰っちゃうの?」
「恵梨、俺にあんまり甘えるな、いろいろと困るから」
「わかった」
「あぁ、それでいいよ、おまえは俺と違って必要とされる側なんだよ、だからもう泣くなよ」
「任せて下さい、私、やりますから」
「泣き止んだね徹」
「猛、このことを誰かにしゃべったら潰すから」
「はっはい?」
「あはは、冗談だよ、じぁな猛、恵梨」
「はい、徹、また明日」
「おう、またな徹」
「さてと、走るかな」
まてぇ、おらぁ、止まりやがれ?
「うわ?やばいよ、さっきの見られてたな」
てめぇは殺す、待ちやがれ、恵梨様とどうゆう関係なんだコラァ?
「やばいな、追いつかれちまうな」
「こっちです」
グイッ
「うわ、いってぇな、誰だよ?」
「にっしっし、私はあんたとを同じクラスの葵や、よろしゅうな」
「なんで、俺のこと助けたんだ?」
「ヒマで、おもしろそーやったからな」
「それだけかい?」
「しっ、誰か来たみたいやね」
おい、さっきこの辺で見失ったんだくまなく探せ