亜樹は一也と病院に着いた…
病院の玄関で車椅子に乗った…
「また病人に戻ったね…」
一也が、返事をしなかった…聞こえなかったのかなくらいしか、亜樹は思わなかった
亜樹の心臓病棟に着いて、ナースステーションの前で看護師が亜樹と一也に気が付いた。
「久しぶりの外出は、どうでしたか?」
そう言って、心臓に付けるモニターを亜樹に付けた。
「やっぱり、まだこれは外せないんですかね…?」
「先生の許可が下りるまでは、我慢して下さい」
病室に戻って亜樹は、ベッドに横になった…
「ねぇ、一也…?亜樹は、ホントに良くなるのかな…」
一也の返事がない…
「ちょっと!聞いてる一也ってば…」
「あっ!ごめん…亜樹の病気はね…完治は難しいみたいだよ…。手術で人工的な物入れてないと、命に関わるんだし…これから先、生活に制限があるかもしれない…」
「ふ〜ん…って一也何でそんな事言うわけ?何か怪しい…」
「ただ、亜樹が心配なだけだよ。退院したら、すぐ無理しそうだからさ」
「じゃあ、一也がしっかり見張ってないとダメだね。」
「そうそう(笑)」
どことなく、一也の様子がいつもと違ってた…
それから、また毎日一也は亜樹のお見舞いに来るけどあの外出した日から、一也様子が何かおかしいみたい…
でも亜樹には、聞けないし聞くのが怖かった…