美優は、自宅の部屋でベッドに突っ伏しながら、今日の拓人の言葉を考えていた。
自分のしてる事が、おせっかいで迷惑なら、もう近付かないほうがいいのではないか?
今後、これ以上の進展はなさそうだし、陰で拓人の幸せを祈ってるしかないのかも…、と考えていた。心の中で拓人が元気になったり、活き活きしたり、そうなる事を祈ってるしか、もう、力になる事も出来ないのかも…、と弱々しく感じていた。
もう、拓人との事は終焉に向かっている…、そう思うと少し涙が滲んできた。
一滴の涙が、ささやかに枕を濡らしていた。