『日本の終わり方〜2〜』

 2006-07-17投稿
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『………帰還できた家族には保険金と新しい家が渡される。保険金の額は一生遊んでくらせるくらいあるだろう。』
という具合だった。天皇の言う事やる事は絶対、という時代。逆らう者は議会の中にはいなくなった。
そして着々と制度の実行は進められ
2054年07月16日第一回演習区域が決まったのであった。


07/19…愛媛県東205地区

今日もいつもと変わらない朝。変わらない窓の外。下からはうるさい妹の声が聞こえてくる。そうか。今日は学校が休みだから家族ででかけるんだっけ。
健志はおもいっきり背伸びをし、下の食卓の方へと向かった。
『お兄ちゃん!!もぅ!遅いよ』妹と階段でばったり出くわしてしまった。
健志『ぁあ、ごめんごめん。今飯食うから。』
そっけない返事をして階段を駆け降りた。テーブルには残った自分だけの朝食が残っていた。健志は椅子を引きながらテレビのスイッチを点けた。
『…の容疑者は昨夜逮捕され人質も解放されました。この事件について……』
いつも通りかわらないニュースキャスターが報道をしていた。母『はぃはぃ。早く食べなきゃ帰りが遅くなっちゃうよ?』
母が皿を洗いながらこちらをうかがいながら言った。



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