緑陽堂高校・二年Ｄ組――――――
ガラガラガラ………
「よーし朝のホームルーム始めるぞ」
担任の小沢が教室に入ってくる。
しかし応答はない。
こんな状態が続いてかれこれ一週間だ。
なぜこのクラスがこのような状態になってしまったか。
遡ること二週間――――
朝俺はいつも通り学校に来た。
いつも賑やかな教室だ。
しかしその日はいつも以上に賑やかだった。
気にしつつ自分の席へと向かった。
すると机の上に一枚の紙があった。
真っ黒で、A4ほどのサイズの紙だ。
周りを見るとみんな同じような紙を持っていた。
―――だから騒がしかったのか………―――＼r
納得した。
しかしなぜこんな紙が？
「よっ！！！」
「うぉう！！」
「なぁ〜にぼうっとしてんだよ！義人！」
紹介が遅れた。
俺は早川義人。
勉強はまぁまぁ。
スポーツも出来る方だと思う。
こいつは熊谷謙人。
俺の親友。
内気なやつで一年の時はいじめを受けていた。
俺がいじめを止めに入ったことをきっかけに謙人とは親友になった。
だが謙人には俺以外あまり友達がいない。
「いや、何でもねーよ…てゆーか何だ？この紙？」
「さぁ…なんだ……！？」
紙を見つめている謙人の顔がかわる。
そして悲鳴が聞こえてきた。
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