…ZZZ…
いつのまにか、美優はうとうとしていた…。
トゥルルルル…トゥルルルル…
固定電話の鳴る音で目が覚めた。
(あれ、誰も出ない、しょうがないなぁ…)
ベッドから起きあがり、
自室から階段を降りて行った…。
リビングにある固定電話の受話器を取ると思わぬところから電話があった。
『あ、もしもし、坂田さんのお宅ですか?』
「はい、そうですが…。」
『坂田誠一さんのお宅ですか』
「はい、うちの父ですが…」
『板山警察署のものですが、実は坂田誠一さんが交通事故に遭われまして…』
「えっ、お父さんが!」
美優は頭の中が一瞬真っ白になり、心臓の鼓動が早くなった。