内と外 3

えり  2009-06-20投稿
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その日から、朝、目が覚めると、彼の携帯電話をチェックすることが、日課となっていた。

彼は、相変わらず隣で気持ち良さそうに寝ている。


初めは、どういう意味かわからなかったメールも、受け止めなくなかった現実も、少しずつ確かなものへと変わっていった。






「昨日は、気持ち良かったよ!また、いっぱいチューして、Hしようね。」

昨日か…会社の同僚と飲みに行くって言っていたけど、いつもはするアルコールの匂いがしなかったのは、こういう事だったのね。


香織は、小さく溜め息をついた。

毎日、受信される姿の見えない外のひと。

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