これは、池袋で働く天使の可憐で純粋な物語だ。
いらっしゃいませ〜!
今日も池袋西口は活気があった。時は1998年。2000年問題を抱えたこの時、池袋は空前の風俗ブームがピークに達していた。
東京郊外に住んでいた私は、週末になると新宿にくり出し「麻雀」「ポーカー」「風俗」遊び。
当時、20代前半だった私は初めての歌舞伎町に魅了されていた。
全てが新鮮で、妖しく、そして何より「カッコイイ」と思っていた。
縁あって池袋で風俗のスタッフをやる事になった私は、夜の世界に首を突っ込んだのだ。
池袋の店長、杉橋さんは、ロン毛に眼鏡。かなりの異彩を放っていた。
お店の名前はジャングルパーク。今まで見たことが無い、お店の裏側に心が踊った。
最初に出会った女の子、いつきちゃんは、お店の人気嬢。顔は広末さん似。ジャイアンツファン。
宜しくお願いします!
私は深々と頭を下げた。歳は私の一つ下だが貫禄があった。
いつきちゃんは以前、中学校時代の担任が、お客として来た事があった。
いつきちゃんの対応に、私は度肝を抜かれた。